大人の発達障害ってなに? 基礎知識編

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どうも、てらまい(@JoyTrump)です。

 

発達障害と聞くと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?

 

 

私は率直に言うと

 

そういえば学校に特別支援の子どもがいたな

 

普通とは違うちょっと変わった人だな

 

というのが第一印象です。

 

 

 

私自身はさっぱり発達障害の傾向がないけれど、

周りを見渡せばそれっぽい人がちらほら。

 

 

子どもの頃から発達障害と診断を受ける子もいれば、

最近は大人になって診断を受けるケースが増えてきました。

 

 

「大人の」発達障害とはなんなのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

発達障害とは?

そもそも発達障害って何?というところから考えていきましょう。

 

 

 

発達障害は総称

発達障害

ASD自閉症スペクトラム

ADHD(注意欠如・多動性障害)

・LD(学習障害

・知的障害

などの様々な脳機能障害の総称です。

 

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発達障害の名前で一括りにされていますが、その特徴は様々です。

 

 

多すぎてびっくり

 

 

 

 

発達障害の特徴はたくさんある

それぞれの障害の分類と特徴は以下の表をご覧ください。

 

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『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』備瀬哲弘

 

 

いやーすごいいっぱいあって、読むのもイヤになるくらい。

 

 

ちょっと変わっている、という観点でいけば

 

・マイペース

・予定の変更に弱い

・比喩表現や暗黙の了解が理解できない

・片付けが苦手

・物忘れが多い

・スキップができない

 

などの特徴がある人は結構いるのではないでしょうか。

  

 

 

 

併発することもある

それぞれ障害の特徴ごとに分類されていますが、併発することもあるようです。

 

 

 

 

発達障害は先天的な脳機能の障害 

発達障害で誤解してはいけないのが、

発達障害は生まれつきの脳の機能障害だと言うことです。

 

 

つまり、発達障害の原因は家庭環境や親の養育、本人の性格の問題ではありません

 

例えば生まれつき足が悪い人の原因は、家庭環境や親の養育、本人の問題ではありませんよね。 

 

 

発達障害努力や根性でどうにかなる問題ではないのです。

 

 

 

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「大人の」発達障害とは?

発達障害について理解した上で、

じゃあ何故わざわざ「大人の」がつくのか。

 

 

一言でまとめると以下の内容です。 

発達障害には、先天的な脳の機能のかたよりによって生じる独特な行動の特徴があります。その「特徴」によって、周囲の人とうまくつき合いながら、社会生活を円滑に送ることが難しくなります。

『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』備瀬哲弘

 

先天的…?

 

機能のかたより…?

 

社会生活を円滑…?

 

 

一読では理解が難しかったので、図解してみました。 

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❶生まれつきの脳機能のかたよりによって

❷物を無くしやすかったり、じっと座っていられなかったり、独特な特徴がある

❸大事な書類を失くしたり、会議中に座っていられなかったり、独特な特徴のために社会人として最低限度求められていることができずに、周りの人とのズレが生じてしまう

 

 

 

 

大人社会では高度なコミュニケーション能力が必要

大人になってから発達障害が顕在化する理由を、もっと具体的に見ていきましょう。

 

『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』備瀬哲弘

より引用させてもらいます。ちょっと長めに引用しましたが、易しい文章なので気負わず読んでください。

 

 

 学生時代は、成績が優秀であれば、先生や友人たちとの会話で違和感を感じることや変だなと思われることがあっても、大きな問題になる可能性は低いと思います。また、人づき合いが苦手であれば、趣味が合う特定の友人とだけ限定的につき合ったり、もしくは一人で静かに過ごしたりしてもまったく問題にはなりません。

 

  しかし、社会人になると求められる役割は変化し、曖昧で複雑なものになります。どんなに付き合いが苦手でも、多くの人とやり取りをしないと仕事になりません。そのうえで、表情から相手の意を推し量ったり、社交辞令を口にしつつも言葉の裏を読み取ったり……。

 

人はいったん社会に出ると、大人としてのある意味、高度なコミュニケーション能力や社会性が要求されるようになります。そうした社会的な要求によって、それまで潜在的に抱え続けた問題が一気に顕在化してくるというのが少なからずあるのです。学生時代、特に問題もなく過ごしてきたのに、社会に出た途端、物事がなぜかうまく運ばず、困惑する人は多いのではないでしょうか。

 

 

社会人一年目がキツかったのは、この高度なコミュニケーション能力と社会性を必要とされていたからなんですね。

発達障害がなくても社会人って大変。 

 

  

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発達障害は根本的に治せない

そしてもう一つ、重要なことは

発達障害は根本的には治せないということです。

病気は治るものが多いですが、発達障害は治すことはできません。

社会生活を円満におくるための対処法を身につける他に無いのです。

 

 

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私自身「なんかうまく訓練すれば治るんじゃないの?」=「努力でなんとかなる」と思っていました。理解が足りなかったことを反省。

 

 

 

 

大人の発達障害のポイントおさらい

大人の発達障害の概要は理解できたでしょうか。

ポイントをおさらいしてみましょう。

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思ったより長くなりました。

 

さて、次回は「発達障害を理解した上で私たちは何をしたらよいのか」をおおくりします。
次回もお楽しみに。 

 

 

 

 

参考文献

www.nhk.or.jp