大人の発達障害ってなに? 行動編

 

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どうも、てらまい(@JoyTrump)です。

 

前回は「大人の発達障害ってなに? 基礎知識編」をお送りしました。

 

www.teramai.net

 

これを踏まえた上で、

今回は「大人の発達障害ってなに? 行動編」をお送りします。

 

 

 

 

 

 

発達障害はわかったけれど、どうすればいいの?

ざっくり前回のポイント復習です。

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発達障害のポイント

・生まれつきの脳機能障害

・特徴は様々

・併発することもある

・大人になると高度なコミュニケーション能力や社会性を要求されるようになる

・学生時代は人間関係の自由度が高いので大きな問題とならない場合が多い

・社会に出た途端に潜在的に抱えていた問題が顕在化する

・障害は根本的に治すことはできない

・社会生活を円満におくるための対処法を身につける

 

 

大人の発達障害を理解した上で、私たちは具体的にどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

特に発達障害ではない方々に知って欲しいのは

発達障害を知って二次障害を起こさないこと、です。

 

 

 

 

 

二次障害とは

二次障害とは、発達障害(一次障害)を原因として後天的にうつ病や不安障害・自律神経失調症などを発症することです。

 

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・物忘れが多く上司に何度も怒鳴られた結果、社会人としての自分に自信を無くした

・落ち着きがないと親に厳しく育てられた結果、自分に自身が持てなくなった

・空気が読めないことが原因で、いじめられた

 

など、社会とのズレによりうつ病や不安障害・自律神経失調症などの精神障害を発症してしまうことがあります。

 

 

 

 

一次障害は治せませんが、二次障害は防げます。

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ここで重要なのは順番です。

個人だけを知ろうとすると、ズレが生じます。

 

発達障害の人が何もできない訳ではありません。

できることと、できないことにかたよりがあるのです。

 

「そんなの甘えだろ!」「努力不足」などという人は個人しか見ていません。

 

 

発達障害を知った上で、個人を知ることで二次障害は防げるはずです。

 

 

 

 

 

二次障害を防ぐ方法1 発達障害を知る

 

まずは発達障害の概要(一般的な部分)を理解しましょう。

 

 

 

今までの説明で理解したよ 、とお思いでしょうか。

発達障害について理解したつもりになっていませんか?

 

 

 

独特な特徴がある=発達障害 ではない!!

 前回の内容に加えて、もう少し詳しく考えて行きましょう。


 

発達障害には独特な特徴が見られることは理解できたと思います。

 

しかし、

 

独特な特徴がある=発達障害

 

な訳ではありません。NOT。

 

 

私はあまり空気を読むのを好みませんが、発達障害ではありません。

私は生きてきた経験上「その場の空気を読まない」ことを選択したからです。

発達障害の場合は「その場の空気が読めない」 のです。

 

 

そもそも空気を読むというのは高度なコミュニケーション能力を必要とします。

 

・時間(早朝、朝、昼、夜、深夜)

・場所

・場合

・文脈

・声の調子

・表情

・顔色

・しぐさ

・行間を読む

・会話の間を読む

・その場にいる人の好み

 

もっっとたくさんの情報を考慮して、人は空気を読んでいます。

そして私はこの「空気を読む」ことを放棄しました。

 

人の表情もちゃんと伺っていて(この人は作り笑いしているなって分かる)、

文脈からその人が次になにを言って欲しいのかも重々承知です。

 

その上で私は意図的に「空気を読まない」ことを選択しています。だって面倒だから。

 

 

 

発達障害の場合は違います。

 

表情から真意を読み取れないことがあります。

作り笑いをそのまま「笑顔」として情報処理します。

 

「大丈夫です」が、YESなのかNOなのか判断できません。

 

脳のしくみ上「空気が読めない」状態になっているのです

 

 

 

 

ちょっと変わっているなあ、という人全員が発達障害な訳ではありません。

できるのにやらないことを選択した人と、そもそもできないは全くの別物です。

  

 

このように、発達障害について分かっているようで分かっていないことはまだまだたくさんあります。研究も発展途上中です。

 

誤った情報や根拠のない情報に踊らされて、知ったつもりになって

「甘えだ」「努力不足だ」と根性論を叩きつけないようにしましょう。

  

 

 

発達障害の二次障害を防ぐためには、発達障害を知ることが大事です。

 

 

 

 

 

二次障害を防ぐ方法2 個人を知る

発達障害を知った上で、その人個人を知りましょう。

 

発達障害があるなしに関わらず、誰しも個性があります。

得意、不得意は人それぞれです。

 

発達障害によってできないことなのか、

それとも個性によって不得意なものなのか、

その見極めは大切です。

 

その上で、

できないことをカバーする体制を作っていければ二次障害は防げるはずです。

 

餅は餅屋みたいな考え方。

 

 

 

発達障害の二次障害を防ぐためには、個人を知ることも大事です。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

「大人の発達障害ってなに? 行動編」をおおくりしました。

 

二次障害を防ぐ方法ご理解いただけたでしょうか。

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ここまで、なんだかんだと偉そうに言ってきましたが

私にはまだ発達障害と個性の見極めができる気はしません。難しすぎ。

 

 

 

詳しく知りたい方は相談窓口があるのでご活用ください。

www.rehab.go.jp

 

 

 

 

 

また、今回私が参考にした文献も合わせてご覧ください。

 

www.nhk.or.jp