「これからの作家デビューの方法とは」を聞いて感じた3つのポイント

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2018年3月24日(土)東京・神楽坂で

「これからの作家デビューの方法とは」

宇宙兄弟」編集者 佐渡島庸平 × 金スマ」元プロデューサー 角田陽一郎 トークイベント〜
を聞いてきました。
 
 
 
作家デビューを目標にしている人に限らず
  • マンガを描きたい人
  • 小説を書きたい人
  • ブログを書きたい人
  • 仕事のプレゼンが上手くなりたい人
 
 
作品を作ろうとする全ての人に聞いてもらいたい
内容でした。
 
 
 
 
 
 
ポイント

  1. 作家デビューやお金儲けは結果であってファンを増やすことが一番大事
  2. 自分がよく知っていること以外は書いちゃダメ
  3. 見えない部分が作り込まれている作品には深みがあり、勝手に滲み出てくる
 
 
 
 
 

 

 

 

トークイベントの概要

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第3回 本のフェスBOOK FESのイベントの一つでした。

 

テクノロジーの進化により激変する出版業界。
読み手側が急激に変わってきている。もはや待ったなしの状況。
それに対し作り手の方はどうか。売れるための対応ができているか?
そこで今回は!第一線で活躍する作り手である佐渡島庸平と角田陽一郎が、これからの作り手について「いかにデビューするか=知られるか」の観点から語り合います。
キンコン西野さんが語った「これからの作家デビューの方法」のVTRも公開!
併せて、エブリスタが仕掛ける新プロジェクトの重大発表あり!
現役クリエイター、クリエイター志望者、出版業界、エンタメ業界の方は必見です! 
 
 
 
 

1、作家デビューやお金儲けは結果であってファンを増やすことが一番大事

出版社に応募→デビューは時代遅れのやり方

佐渡島さん曰く
 
出版社に応募→デビュー
 
この流れはもう古いそうです。 
 
昔は出版社を通す以外にデビューする方法がありませんでした。
作品を人々の目に写すためには出版社を媒介としなければなりません。
 
しかし、いまはインターネットやSNSが普及しています。
誰もが容易に人々の目に作品を届けられる時代になってきたのです。
 
 
 
 

 

確かに私が読んでいるマンガの中にも、ネット上で人気になって書籍化したものがたくさんあります。
comicoとかpixivとか有名ですよね。
 
 
 
 

クラスで人気者になることがデビューの近道

 
ネット上で人気になる方法って何?一般人の私にはなんだかイメージできないなー。
 
 
 
佐渡島さん曰く、学校のクラスで友達を作る方法をイメージしてみてください、とのこと。
休み時間に絵を描いていると、クラスの人が寄ってきませんか。逆に、絵が上手い子がいたらその子の絵を見たくなりませんか。
 
こうして友達ができた経験がある方は結構いるんじゃないでしょうか。
 
これがネット上で人気になるシステムです。
 
 
 
かつてのデビューとは先生がこの子は特別だ!と認定している状況でした。
しかし今のデビューとはクラスのみんなが特別!と認識することに変わりました。
 
 
 
 

稼ぐ=面白い作品を作るための資金を集め

クラスで絵を描いているだけだとお金にならないじゃん!!作家だけでは食べていけない時代なの?

 
クラスで人気者になる延長に作家デビューがある。
人気者になるためには無料で作品を公開しないといけない。
それじゃあお金にならないですよね。
 
 
 
 
佐渡島さん曰く、今までの状態がおかしかった、とのこと。
自分が書きたいと思ったものを書いてお金を貰おうとするのはおかしい。
 
 
 
友達に何かしてあげた報酬に500円払わせますか?
友達が好き勝手に描いた絵を見るのに500円払いますか?
 
 
 
 
【本来のお金の発生の仕方】
 
作者:作品を無料で提供
 
読者:面白い!続きが読みたい!
 
作者:続きを作りたいけれど1ヶ月くらい時間がかかるんだ…その間、無収入だと生活できないし、作成の資料も欲しいし何かとお金がかかるんだ。
 
読者:続きが読みたいから援助するよ!!←お金が発生
 
 
これが本来あるべきお金の発生の仕方なのでは、とのこと。
 
 
 
 
 
 
ポイント1
作家デビューやお金儲けは結果であってファンを増やすことが一番大事
 
 
 
 
 
 
 

2、自分がよく知っていること以外は書いちゃダメ

デビューの方法が変わったのは分かったけれど、作品を作り出す方法も教えて欲しい!
 

自分を媒体として変換する

作品を作るにあたって、ストレートに表現せずに自分をブラックボックスとして相手に伝わるように昇華するのも大切な作業です。
 
 
何故ならば自分がよく知っていること以外は書いちゃダメだから。
 
 
例えば、”バンジージャンプの体験”を想像だけで文章にできますか?
その文章は実際にバンジージャンプの経験がある人が読んでもリアリティはありますか?説得力はありますか?
 

  佐渡島さん曰く、いい物語はその状態にある人が読んでもリアリティがあるとのこと。自殺願望者とかモテる人はこうでしょという決めつけでキャラクターを作ってもリアリティがない。 

 

学生が学園もののマンガを描くのはリアリティがあって良い。

一度自分のブラックボックスを通して、よく知っている状態まで落とし込んでから作品にしましょう。

 

 

 

逆に捉えれば自分が知っていることだけを書けば良いんだから書きやすいんじゃないかな。   

 

 

ポイント2

自分がよく知っていること以外は書いちゃダメ

 

 

 

 

 

 

 

3、見えない部分が作り込まれている作品には深みがある

作家はその世界の神様

作家が作る作品の全ては作家の思うがままにできます。
登場人物の性格、容姿、天気、時代なんでも作家の自由にできます。
 
 
これぞ新世界の神。
 
 
それゆえに全てのものには意味を持たせ、世界観を深く作り込みましょう。
  

 

 
 

情報量を調整する

意味を持たせたもの全てを登場させる必要はありません。
 
情報量は調整しましょう。
読み手が混乱してしまいます。
 
意味のあるものを小出しにする、緩やかに状況を説明して行くと次の文章を読みたいと思うようになります。
 
 
  
 

真似るべきは王道

まずは真似るから入ってOK。
 
起承転結の通りにすると創造性がないと思いがちですが、それは間違いです。
フランス料理はコースが基本なのに、常に創造性がありますよね。
 
真似るべきは王道です。
 
そこに自分なりの色をつけて行くことがオリジナリティに繋がります。
 
 
 
 
 

善悪、愛、精神は永遠のテーマ

生まれた時代や場所によっては、流行っているものが違います。
 
スマホがメインの時代に、電報活用術の本を出しても売れませんよね。
 
つまりテーマには流行り廃りがあります。
 
しかし永遠に廃れないテーマがあります。
それが 善悪、愛、精神です。
 
この3つを根底として作品を作り込んでいくと、時代が変わっても古ぼけない作品になります。
 
 
 

ポイント3

見えない部分が作り込まれている作品には深みがある

 
 
 
 
 
 
 
 

作家デビューに限らず、誰にでも当てはまる考え方

  1. 作家デビューやお金儲けは結果であってファンを増やすことが一番大事
  2. 自分がよく知っていること以外は書いちゃダメ
  3. 見えない部分が作り込まれている作品には深みがあり、勝手に滲み出てくる

 

以上が「これからの作家デビューの方法」を聞いて感じた3つのポイントです。

 
 
 
私の率直な感想は、
これって作家デビューに限った話ではないな、です。
 
 
 
小説家やマンガ作家になりたい人、ブログを書きたい人、会社で働く営業マン、販売スタッフ、学生、学校の先生etc
 
どんな人にも当てはまる内容ではないでしょうか。
 
自分の現状と当てはめて、ブラックボックスを通してみてください。
 
地に足がつく感覚がしませんか?