たくさんの本を読みきらないと読書好きと言えないのか!?

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昔から本が好きでずっと本と共に過ごしてきました。

大切なことは本を通して教えてもらったし、大人に聞けないことも本はたくさん教えてくれました。

嫌なことがあると本屋に立ち寄ります。人生のヒントを探しに本を漁ります。

本がない生活を想像するのは難しい。

 

 

 

でも、私は特別本を読むスピードが早くはありません。

そして途中で飽きて本を1冊読みきれないことも結構あります。

家の中には積ん読がたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんにはこんなイメージはありませんか?

 

 

本好き=一定期間に何冊も読みきれる人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読書が早くできた友人と劣等感の話

小学生の頃に読書中の友人の本を横から眺めてみたことがありました。

私が3行読む間に、読むのが早い友人は1ページ読んでしまいます。

幼心にこの友人には読書では勝てないな、と思いました。

 

 

私は勝手に劣等感を抱き、それでも読書をやめられずに大人になりました。

 

 

大人になってからその友人と最近は何かハマってる本あるの?という話題になりました。

友人は大人になってまったく本を読まなくなった、と言いました。

 

 

その瞬間に私ははっとしました。私はなぜ劣等感を抱いていたのだろうか?と。

 

 

本を読むのが早い友人はそれだけ読書の量も多かった。

だから私よりたくさんの本を読む能力のある友人は、私より本が好きなんだ。と勝手に思い込んでいたことに気がつきました。

 

 

できるかできないかの能力差を、好きか嫌いかの感情にすり替えていたのです。

私は15年を得てやっと気持ちが楽になりました。

 

 

 

 

本を早く読めなくても、本を好きでいていいんです。

 

 

 

 

 

本を一冊読みきれなくなった問題

最近なぜか、本を一冊読みきれないことが多くなりました。

面白くないから読まない、というよりは単純に燃料切れのような感覚。

 

 

この本を読み続ける燃料が切れました。でも違う本を読む燃料はあります。そちらにシフトしますか?はい

 

 

みたいな感じ。

そんなことを繰り返していると読みかけの積ん読が増えてしまうんですよね。

 

本を一冊読み終えた達成感をしばらく感じていませんでした。

 

 

 

本を一冊読み切れないなんて、私はもう本好きじゃなくなったのかな

 

 

 

本棚に並んでいる読みかけの本たちを眺めながら、ごめんねと思う。

 

 

でもそんな中でも読みきった本がヨシタケシンスケさんの「思わず考えちゃう」です。

 

 

 

かわいいイラストと共に、ヨシタケシンスケさんが思わず考えちゃうこと2〜3ページで綴ってある本です。

 

実はこちらの本も、気になって買ってみたもののしばらく積ん読していました。ごめんなさい。

ではなぜ読み切れたか?というと、読書する場所を変えてみたからでした。

 

いつも本を読むのは、家の中かカフェでじっくり読む感じでしたが、「思わず考えちゃう」を読んだのは車の中です。

 

通勤後、出社時間までの10分くらい車内で時間を潰していました。

いつもはツイッターをみていましたが、ふと本を読めないかなと思いたち読み始めたのがきっかけです。

1つの話題が2〜3ページくらいなので、出社時間までの10分で読むにはちょうどいい量でした。

あっというまに読み終えて、久しぶりに一冊本を読み終える達成感を味わいました。

 

 

そういえば学生の頃は、授業の合間の10分休みや通学電車で本を読むことが多かったのに、大人になって1時間一気に本を読むようになりました。

 

そりゃあ燃料切れにもなりますよ。

単純に一度に読む時間が増えるんですから。

 

同じペースで100mを10回に分けて走るのと、1kmを続けて走るのでは1kmを続けて走る方が疲れますよね。

 

 

本を一冊読み切れなくなったのは本が嫌いになったのではなく、読み方を変えてしまったからだったのです。

 

 

 

本を読み切れないのは、読み方が合っていないだけで本が嫌いになったわけではない。

 

 

そもそも本が嫌いならば、本を買うこともないし、スマホで文字を読むのも苦手だったりしますからね。

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの本を読みきれなくても本が好きと胸を張って!

 

本好き=一定期間に何冊も読みきれる人

 

なんて勝手に思い込んでいたけれど、全然そんなことはなくて「本を読みたい」と思える人はみんな本好きと胸を張っていいですよね。

 

本を一冊まるまる読みきらなくたって、その本から心に残る何かを得られればそれでいいじゃない。

 

読書は他人と比べて優劣がつくものではない。自分で楽しむもの。

もっと気楽に考えて、純粋に楽しんでよかったんだなって改めて思いました。